「面白い恋人」が商標権侵害=吉本興業に使用差し止め請求-「白い恋人」側が提訴という
時事ドットコムさんのニュースに以下の情報を追加提供したい。
『面白い恋人』の類似点
『
白い恋人』は1976年
石屋製菓が発売を開始したホワイトチョコレートをラングドシャクッキーで挟んだお菓子で北海道土産としてお馴染みだろう。一方の『
面白い恋人』は2010年7月に発売開始したばかりの土産菓子で、みたらし味のクリームを挟んだゴーフルなのだ。両者がお菓子としては全く異なるものなのがお分かり頂けるかと思う。では『
面白い恋人』が『
白い恋人』と類似している点はと言うと
1.名称に4つ同じ文字が使われている
2.土産菓子である
3.パッケージの帯、枠
1については4文字同じであるが意味は全く異なるし、ニュースには指摘があったが「面白い」と「白い」を混同するような人は、まずいないと思われる。
2は事実その通りなので全く異論はない。
3は枠はともかく、帯の末端の処理が『
白い恋人』と全く同じデザインになっているので弁解の余地はないがパッケージの主たる意匠は帯の上の
大阪城と恋人たちの図版にあると思われ、その図版は『
白い恋人』のハートで縁取られた
利尻山とは似ても似つかない。
パロディ商品の是非と湧き上がる疑問
要するに、これは同一ジャンルのネーミングパロディ商品は許されるのかどうかというお笑いに関わる問題だ。
これに関して、
日経トレンディネットや
ぐるなびから生まれたご当地グルメサイト
ぐるたびにも『
面白い恋人』は紹介されているが、そこでは商標権侵害を指摘するどころか寧ろネーミングの妙を褒め称えており、これらはパロディ商品を一概にけしからんものと考えていない実例だと言えよう。
下町の診療所を舞台にした
吉本の『面白い巨塔』というコメディドラマが
TBSで放映され大人気になったとしたら、
山崎豊子や
フジテレビは訴えるのだろうか?パロディ商品がどこまで許されるのか大変興味深い裁判になりそうだ。
ところでだ。何故、
石屋製菓は発売間もなく
Twitterなどネットで話題になった『
面白い恋人』を一年以上も放置し訴えなかったのだろうか?また、東京土産の『
白いお台場』を何故訴えないのか?こちらは2004年には販売されていたラングドシャにホワイトチョコレートを挟んだお菓子でネーミングも
石屋製菓や関連会社がお台場版の『
白い恋人』を販売しているかのように聞こえるのだが。そして、お膝元北海道で売られている誕生20周年記念とかいうほとんど同様のラングドシャクッキー『
私の恋人』についてはどうなのか?次々と疑問が湧いてきてしょうがない。
時事ドットコム:「面白い恋人」が商標権侵害=吉本興業に使用差し止め請求-「白い恋人」側が提訴白い恋人 - 石屋製菓ネーミングの妙で売れている大阪土産「面白い恋人」 - ヒット研究所 - 日経トレンディネット大阪新名物「面白い恋人」 | ご当地グルメ観光ガイド - ぐるたび【楽天市場】[東京お土産]白いお台場(21枚入り)(国内土産・東京土産 帰省土産):世界のお土産通販【ギフトランド】【楽天市場】【北海道限定】誕生20周年記念私の恋人(ホワイトミルクチョコレート&ラングドシャー・18枚入)話しの種に、物は試しに、どうぞ。:オホーツク新世紀「網走蟹画廊」