
千早茜さんの『しろがねの葉』が第168回直木賞を受賞。戦国末~江戸初期の石見銀山に生きた女の生涯を描き、骨太な構造と濃密な文章表現が高く評価された。小説の舞台・島根県も喜びに沸いた。
(画像はプレスリリースより)
書店には、『ハリー・ポッター』以来の注文が殺到!
候補作に決定して以来、島根県内では受賞を待望する声が日ごとに高まり、受賞翌日には、NHK松江が9分近く報じ、銀山のお膝元・大森町の保存に尽くしてきた男性が夫婦で抱き合い、泣いて喜んだことなどで、地元の興奮と熱気を伝えた。
また、1月27日の山陰中央日報は、まるまる1面を使って「間歩ファッション」に身を包んだ千早さんの全身写真とインタビューを掲載。千早さんに石見銀山再訪を呼び掛けた。
もともと県内の書店では、候補入りした昨年末から品薄が続いており、今回の受賞で本が一気に蒸発。書店は、問合せと予約の対応に追われた。石見銀山を擁する大田市の書店には、『ハリー・ポッター』以来の注文が殺到!
1月30日に待望の重版分が入荷すると、お客が次々来店し「100冊を超える山が溶けるように、みるみる小さくなっていく」状態に。書店では、さらなる入荷を心待ちにしているとのこと。す。
■書籍データ
【タイトル】しろがねの葉
【著者名】千早 茜
【造本】四六判 ハードカバー
【本体定価】1870円(税込)
【URL】
https://www.shinchosha.co.jp/book/334194/