「プチデコ」ブーム
この不況で、「おうちごはん」をはじめ、「おうちシアター」など家で過ごしたり、お弁当づくりで節約をしたりする人たちが増えてきている。
趣味においても同じような傾向がみられる。手作りやものづくりが見直されている中で、服や小物に自分で飾りをつけて楽しむ「プチデコ」がブームとなっている。身近なものをアレンジして、自分の個性を出すデコ。
手芸やビーズ、スクラップブッキングなど、さまざまなジャンルの手作りホビーが集まる「2010日本ホビーショー」が5月上旬、東京国際展示場で開かれた。約360の企業・個人が出展し、3日間で約12万人が訪れたという。
本物顔負けフェイクスイーツ
今回のこのショーで最も注目を集めたのが、フェイクスイーツだ。シュークリーム、クッキー、パフェといったスイーツが並ぶ。どれもおいしそうに見えるのだが、実はフェイク。フェルトをはじめ、粘土やシリコン樹脂などさまざまな素材から盛りだくさんのスイーツが生まれる。
思わず食べてしまいたくなるくらいの見事な作品たちに感心する来場者たち。フェイクスイーツを本ののしおりにしたり、フォトフレームのワンポイントにしたり、キーホルダーにしたりと使い道は様々だ。
スイーツを使ったダイエット?
スイーツ好きの女性たちにはダイエットにいいかもしれない。スイーツをほうばりながらおしゃべりに花を咲かせる代わりにデコスイーツを作りながらおしゃべりすると食べたつもりになってみてはどうだろうか?節約&ダイエット効果も期待でき、一石二鳥になりそうだ。
何かモノづくりに没頭し、慌ただしい日常から少し離れた非日常を時間を過ごすのも現代人にとって大切なことなのかもしれない。
不況がもたらす変化は、景気後退、デフレ、給料削減などネガティブなことだけでなく、好景気の時には見落とされていた生きて行く中で人間として大切なことを振り返るいい機会になるというポジティブな面もある。
社団法人日本ホビー協会